簿記 独学で合格できます
よく簿記3級・2級は独学でも資格取得はできるの?という質問をいただきます。「大丈夫、独学で資格取得できます」というのが私の答えです。(ちゃんと勉強した上でね。もちろん。)
学生さんも学校の勉強の他に資格取得のための勉強をしたり、働きながら今後のため、仕事のために知識をつけたい、資格を取得したいという方が多いです。勉強する時間を確保するのも難しいなか皆さん頑張っておられます。
仕事をしながら、子どもを保育園に預けて、ご飯の支度をして、掃除も洗濯もして。土日は家の用事をこなして。本当にいつ勉強してるのかな?と思う方も沢山いらっしゃいます。今後の自分のため、未来の自分のために頑張ってるんですね。そういった方も独学で簿記3級・2級を取得しておられます。
時間の使い方
学校に行きながら、働きながら資格取得が出来る方に共通していることがあります。
皆さん、時間の使い方が非常に上手です。
無駄がない。
自分に無理のない計画をたてて勉強を進めてます。
あまりきつい計画を立ててしまうと、お子さんの病気や家族の用事などがあると
計画がとん挫してしまう可能性が高いです。
なので週に1、2回は計画に入れない日を作って
もしも遅れが出た場合は、そこでリカバリーされているようです。
勉強する習慣を身につけて、
それを継続する。というのが大事です。
例えば朝30分早く起きて、仕訳の勉強する。
夜、手早く家のことを済ませて30分復習してみる。とか。
良い習慣を身につけて毎日継続していくと効果が期待できます。
最新版の教材を準備
それから大事なのが「教材」です。
通学して、講師に質問してもなかなか理解できないこともあります。
独学はなおさら、すぐに質問が出来る環境ではないので分からない項目が出たら困るところです。
まずは、自分が分かりやすい教材を揃えるとよいでしょう。
人から勧められた本が自分にとって分かりやすいとも限らないので
本屋に行って、まずは色々見てください。
パッと見て「ちょっと面白いかも」とか「分かるかも」「イラスト可愛い」
とかあったら買っても大丈夫だと思います。
すこし勉強してみて、もっと詳しく知りたい
もっとわかりやすいのが欲しいと思ったら
新しいのに替えてみましょう。
それからお友達や上司から譲り受けた教材を使っている。
練習問題も3年前に買って、それから勉強しなかったけど
勉強を再開して以前と同じ本を使っている。という方がいますが、やめましょう。
テキスト、練習問題、過去問題は最新版を揃えてください。
というのは、出題範囲の改定が行われているからです。
昔のテキストには載っていない内容が、今は試験範囲になっていたりするわけです。
せっかく勉強したのに、試験当日知らない問題が出題された…。
そんなことにならないためにも教材は新しいものを購入してくださいね。
テキストは1回目はさらっと読む。2回目で少しじっくり。3回目で理解を深める。
というように読み進めるといいかもしれません。
勿論1回読んで理解できれば言う事なしです。
苦手な項目だと1回読んだくらいでは、なかなか理解できないし
内容も頭に入ってきません。そういった時はサラーっと流すように最初は読んでみるといいでしょう。
スケジュール管理
一日のうちどれくらいを勉強時間にあてられるのか?
簿記の知識がどれくらいあるのか?
によってスケジュールは決まってきます。
簿記3級はおおむね100時間程度の学習で合格できると言われています。
だらだらとした100時間の勉強ではなく、良質な勉強時間100時間ということです。
簿記2級は300時間程度です。
しっかり計画を立てて、まずはインプットを頑張りましょう。
テキストにスケジュールが載っているものもありますので、活用するとよいでしょう。
そして、簿記で大事なのがなんといってもアウトプットです。
最初は問題を解くのに時間がかかると思いますが、試験時間は2時間しかない
ということを考慮すると、早く正確に解く練習を行う必要があります。
基本的な勉強方法はテキストで理解して
練習問題でいろんな問題解いてみてアウトプットする。
その繰り返しです。
様々な問題を解き、解き方の練習を行いましょう。
テキスト、練習問題集だけでは不安という方は「DVD講座」や通信教育などを頼るとよいでしょう。
過去問題集をしっかり活用
練習問題をある程度こなしたら、過去問題を解いていきます。
講座の時には、テキストで基礎を学習→練習問題→過去問題というように
その項目ごとの過去問までを基礎講座中に解くようにしています。
もちろん演習問題時間にも過去問は使用しますが、本試験のレベルを知ってもらうためにも
過去問題集は頻繁に使って講座を進めています。
試験前に突然過去問をやりだして、練習問題とのレベルの差にびっくりすることがないように注意をしています。
そうそう、注意しないといけないのは練習問題と過去問題との「難易度の差」です。
練習問題は簡単に解けたのに、過去問題になったら全然解けなくなったという
相談を頂いたこともあります。
要するに応用問題が解けないということなんですね。
これは、基礎内容がしっかり理解が出来ていないのが原因です。
問題を暗記してしまっている方に多い相談です。
暗記しているから、類似問題には強いんです。
でも少しひねられると、太刀打ちできない。
簿記の基礎をしっかりと勉強してみてください。
過去問を活用することのメリットは、
類似問題が出題される可能性が高い!ということもあります。
過去問を繰り返し解くことで、解き方のルールをマスターして
解く時間が短縮され、正解率も上がってきます。
繰返し学習 復習がすべて
それから「復習」をしっかりと。
1項目につき、3回から5回同じ問題を解くと覚えます。
その日に勉強したことを3日後にも覚えているかというと
7割程度は忘れているようです。
繰返し復習して理解を深めましょう。
ヘルマン・エビングハウス博士も言ってます。人間は忘れる生き物なんです。
暗記しても復習しなければ、明日には74%忘れてしまっている。
1週間後(7日間後)には77%を忘却。
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却。するんです。
沢山勉強しても復習をしなければ、ほぼほぼ忘れてしまうってことですね。
だから必ず「復習」しましょう。
勉強した後に、テレビやゲームをやってしまうとテレビ、
ゲームの内容がインプットされてしまって勉強した内容を思い出せなくなってしまうそうです。
勉強後寝てしまうのが良いそうですよ。
勉強は色々かたずけた後、深夜に一人で静かな環境で行って、勉強が終わったらすぐ寝る。
朝起きたら、結構覚えているものなので、朝のうちに復習します。
これで大分記憶が定着するはずです!
資格合格のカギは復習です!
間違いノートを作ること
間違いノートを作ること。
これも生徒さんに進めています。
自分が間違いやすい論点や問題をまとめておく。だけです。
そのノートを見るだけで、ミスや苦手がチェックでき
次に問題を解く前に「間違いノート」をチェックしてから
問題を解くと、前回よりもミスは減っていきます。
もちろん試験前の最終チェックにも使えますので、ぜひぜひ作ってみてください。
例えば手形と小切手と勘違いしちゃった。とか
転記後のチェックを忘れて、二重に集計してしまった。とか
今後間違えないように、現在のミスを書き留めておくということです。
今までの自分のミスや苦手個所が分かりますので
問題を解く前に、チェックすることで点が伸びます。
試験前にはスクールで「無料模試試験」を行っていることもあります。
お近くのスクールで開催していたら活用してみるといいですよ。
参加して2時間の試験の雰囲気を味わっておくのもいいと思います。
気持ちで負けない!
あと、大事なことを忘れてました!
気持ちです。
絶対合格する!っていう気持ちです。
試験日当日に緊張して、頭真っ白で問題文見れなかった…。
っていう方多いのですが…。
もう、試験に気持ちで負けちゃってます。
次の試験で絶対受かる!って決めておかないと
次もあるからいいか~になってしまいます。
まぁ、次もあるんですが。
試験は逃げないので。
合格には「強い気持ち」が必要だと思います。
まとめ
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時間を大切に
インプット・アウトプットが出来る計画を立てる
教材は最新版 自分にあうものを用意
過去問活用
復習が大事
間違いノート活用
気持ち