キャリコン試験 独学勉強方法
はやいもので、もうすぐ10月です。第13回国家資格キャリアコンサルタント試験まであと1か月半となりました。キャリコン講座に通っている方は、講師の方から、周りの方からいろんな情報が入ってくると思いますが、独学でキャリコン試験に挑まれる方は直前にどんな準備が必要なのか、勉強の仕方など不安なこともあると思います。最近、独学でキャリコン試験を合格するためには「どんな勉強をしたのか?」とご相談をいただくことがあります。
学科試験では、幅広い内容を勉強しなければなりませんし、実技試験では論述+ロープレの練習が必要になりますが、具体的にどんなことをしたらいいのか?というご相談です。
キャリコン試験は独学は難しいのでは?とよく聞かれますが、そんなことはありません。十分独学で合格できると思います。
独学で合格できた私が勉強した内容を紹介したいと思います。
ちなみに私が受験したのは、日本キャリア開発協会の試験です。
キャリコン試験 学科の勉強
国家資格キャリアコンサルタントの学科。試験時間は100分間。100点満点中70点以上で合格です。
キャリコンの学科試験は、幅広い知識が求められますが、
独学の場合は、情報収集が乏しくなります。
そして、結局はテキストの内容を全部勉強しなくちゃいけないの?という事になってくると思います。
いきなりテキストの読み込みから入ると「勉強しなくちゃいけない内容の多さ」で、勉強する気がなくなりますので私はやめておきました。(最終的には全部勉強することにはなりますが。)
まず私が取り掛かったのが、3回分の過去問です。
問題を解きつつ、分からないところはネットや本で調べる。という繰り返し。
でも、試験日までに全部は解けず…。
そして、1回目の学科は不合格でした。
2回目の受験では、1回目の反省もあり少し余裕を持って勉強を始めることが出来ました。
そして、2回目では問題集をゲットしました!
キャリコンの問題集が販売されていることすら知らなかったです。
有難い!
「合格ライン7割はらくらくクリア!
国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
要点テキスト&一問一答問題集 秀和システム」2800円+税
とても、分かりやすくまとめられており、助かりました。
やっぱり過去問だけだと解説もないですしね。
あと、河合隼雄先生の本は好きで読んでいました。
試験対策というわけではないですが、心得が詰まっていると思います。
キャリコン試験 実技の勉強
さて、キャリコン実技試験の勉強方法です。
これはテキストもなく、過去問もなく(論述試験の過去問は公表されておりダウンロードできます。)
情報が少なすぎて勉強方法に悩む方も多いと思います。
私も悩みました。
※その後アマゾンなどで調べてみたら、論述試験対策+面接試験対策本が販売されてました!
まず、実技試験といっても2種類あります。「論述試験」と「面接試験(ロープレ&口頭試問)」です。
論述試験とロープレ(面接試験)は別日に行われます。
論述試験
一つ目は「論述試験」で、ペーパーテストです。試験時間は50分間。
キャリアコンサルティング事例の逐語記録が与えられ、設問に答えていく形式の問題です。
字数制限なしですが、行内に納めて解答する必要があります。
(行外および裏面に記述されたものは採点されないと、問題に載っています。)
まず問題形式ですが、事例(相談内容)が示され、同じ主訴、同じ相談者に対して「キャリアコンサルタントの異なる応対」が与えられます。異なる応対とは、キャリアコンサルタントとしての「相応しい応対」と「相応しくない応対」です。
事例Ⅰと事例Ⅱとして与えられます。
筆記テストではありますが、実技試験なので「きれいな字」や「文章力」が求められるわけではないと思いますが、キャリアコンサルタントとして適切な対応が出来るのか?という事を見られるわけですから、「実際のキャリコン」のように答える必要があります。
試験では、キャリアコンサルタント基本である「傾聴」「支援の姿勢」「主訴の理解」等々が見られるのだと思っています。(私の主観です。)傾聴をとおして、じっくりと相談者に寄り添い自己探索を促せているのか。ラポール形成が出来るように。
それを、記述で答えられるかどうかだと思います。
私が受験した第12回の論述では、以下の内容が与えられました。(今後変更があるかもしれません。)
設問1.事例Ⅰと事例Ⅱの2つの応対の違いを、与えられたキーワード(5つ)を使用して説明する。
設問2.キャリアコンサルタントの対応がそれぞれ「相応しいか」「相応しくないか」の判断をし、その理由を答える。
設問3.相談者の問題点をキャリアコンサルタントとして答える。
設問4.キャリアコンサルタントとして、今後どのように展開、支援していくかを答える。
この4つの設問に記述で答えていくわけですが、まず行数が決まっていますし、行外に記述されたものは採点しないとありますから、まったく準備せずに書き始めてしまうと、与えられた行数内におさまらない。という事になります。
~記述するための準備~
まずは、問題文全体を確認し
相談内容から「主訴」を把握
相談者が持っている「問題点」の把握
ラポール形成のため「焦らずじっくり話を聴く(論述なので読む)」
相談者の経歴、現在の環境、現在の気持ち、希望などを文章のなかから把握。
自己理解、自己探索を促すための「質問」
自分の価値観は捨てて真っ白な心で、キャリコンとしての「支援」の仕方、等を
今後の展開方法まで、ざっと(本当に大雑把に)考えます。
(考えることは結構たくさんあります。これを約15分程度でざっと考えます。)
問題を読みながら、大事なキーワードに下線などを引いていくとまとめやすいです。
そして、必要なキーワードを使って短い文章を作っていきます。ここで10分くらい。
最終的にはそれをつなぎ合わせて、与えられた行数におさまるように修正しながら記述します。
残り時間20分で解答用紙を一杯に埋めて完成。その後誤字脱字をチェックし修正で5分。
これで50分という練習をしました。
でも試験日の直前しか時間がなくてできませんでした。
普段は「キーワード」を使って答える練習をしていました。
これが私の論述試験の勉強方法です。
面接試験 ロールプレイ&口頭試問
さて、面接試験の勉強方法です。
ロープレに関しては、まったく勉強も練習もしませんでした。
というか、仕事があったので、無理でした。
場所によっては、グループレッスンしてくれるような講座もあるようです。
個別面談や相談業務を行っている時に、いつもより「傾聴」「自分の価値観は捨てる」「焦らずじっくり話を聴く」「自己探索を促す」「気持ちに寄り添う」という基本的なことを心掛けていました。
口頭試問に関しては、決められた質問が用意されており、ある程度の準備はできます。
どんなことを質問されるのかというと…。
1. このロープレでよかった点、悪かった点は?
2. 相談者の問題は何か?
3. キャリアコンサルタントが感じた相談者の問題は何か?
4. 今後の面談の展開はどのように行うか?
5. 資格をどのように活かしたいか?
5番目のキャリコンの資格をどのように活かすのか?というのは「実技試験の評価」将来展望に影響があるのかな?
と思い、予め答えは準備しておきました。
私は、時事問題とからめて答えました。
1~4に関しては、ロープレが終わってからでないと何とも言えないだろうな~?
と思っていたので、ぶっつけ本番でした。
特別な準備はしていませんでした。
が、試験が終わってみると
ロープレの出来は…。お恥ずかしいという出来でした。でも合格できたんです。
ロープレ自体の出来が悪くても、口頭試問で何とか合格できたのでは?と思うこの頃です。
だから口頭試問は大事なものだと思います。
準備はしておいた方がいいです。
また次の機会に、私が試験が終わってから感じた「口頭試問の準備について」
(こういう準備をしておくといいのでは?)をご紹介しますね。