日商簿記2級は「企業が応募者に求める資格ランキングトップ10」<(株)リクルートキャリア>で第1位になっています。2位は1級建築士、3位は宅地建物取引主任者です。いかに企業が経理を理解している人材を必要としているか分かります。簿記2級は難しいというイメージがあるかもしれませんが、チャレンジしてみる価値は十分あると思います。簿記2級を取得すると就職や転職に有利になりますよ。
「はじめての簿記2級」は、初めて簿記2級を勉強する方に向けて簿記2級の内容、概要、勉強の仕方、新範囲、試験の予想、練習問題などを紹介していきます。簿記3級は商業簿記を勉強してきました。2級では3級と同じ商業簿記を勉強しますが、勉強する範囲が広がります。それに加え工業簿記も勉強することになります。工業簿記は製造業で用いられる簿記のことです。ただ単にモノを買ってきて売って利益を上げる。のはでなく原材料を仕入れて、加工して製品を作り、製品を販売して利益を上げるのが工業簿記です。
工業簿記は2級になり初めて登場するので、最初はとっつきにくいかもしれませんが楽しいですよ。
主催団体:日本商工会議所 受験資格:制限なし 持ち物:受験票、筆記用具、電卓、身分証明書
受験日:6月(第2日曜日)、11月(第3日曜日)、2月(第4日曜日)
年3回実施されます。6月、11月、2月です。※2月は1級試験の実施はありません。正解率が70%以上で合格です。
合格するために必要な勉強時間は、人によりますが300時間~400時間と言われています。
試験科目:商業簿記 工業簿記 試験時間:2時間 13:30~15:30 受験料:4,630円(税込)
合格率:平均29.0% 難しい回だと5.7%(第107回) やさしい回だと47.6%(第133回) 毎年4万~6万人前後の方が合格しています。
簿記2級は全5問で構成されています。第1問~第3問が商業簿記。第4問、第5問は工業簿記です。配点は各20点です。
2級の商業簿記は3級からの続きになるので、3級と比べると難しいです。それに引き換え工業簿記は本当の初心者向けになるので、基礎からの勉強になります。難易度的には工業簿記の方がずっと簡単です。工業簿記に慣れていないから難しく感じてしまう。ということはあると思います。よく生徒さんから、商業簿記と工業簿記どちらから勉強始めたらいいのか聞かれるんですが、お好きな方からで大丈夫です。商業簿記を終わらせて、工業簿記でもいいし、逆でもいいですし、商業と工業を交互に勉強してもいいと思います。
・工業簿記とは
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