建設仮勘定(資産)は、現在建設中の建物や、制作中の機械など、完成前の固定資産に対して使用する勘定科目です。ビルなどの建物は完成し引き渡しを受けるまでに長期間を要する場合があります。完成後全額を支払うのではなく、建設中に代金の一部を支払うことがあります。この完成前の建設途中に支払った支払額を「建設仮勘定」を使って処理をしておきます。建物が完成して引き渡しを受けた時に、「建物」勘定などに振り替える処理を行います。
ちなみに、建設仮勘定は建設中、制作中の固定資産に対して使用する勘定科目なので減価償却は行いません。まだ使用していない固定資産については減価償却は行いません。
①建設途中の固定資産に対して代金の一部を支払った時 ②完成・引き渡し時 に仕訳が必要になります
問題1.A建設会社と工場の新築について5,000,000円の請負金額で契約した。代金の一部1,000,000円を小切手を振り出して支払った。
問題2.A建設会社に依頼していた工場が完成し引き渡しを受けた。契約金額の残額4,000,000円を小切手を振り出して支払った。